「働き方を変え、世界を一つに」王


 

ワークシフト・ソリューションズ株式会社

代表取締役社長兼CEO

荒木成則氏

2015.6.11 1500

出身地:東京都

5月27日生れ


荒木成則

 

◆業種

 

ITサービス

 

 

◆子供のころになりたかったものは?

 

医者

 

幼少の頃、なんとなくそう思った。

 

中学から早稲田実業に通い大学までストレートに進学したが、その間、ずっとテニスを続けていて、あまり勉強はしなかった。

 

小学校の頃から、成績は良かった方で、比較的優等生タイプ、両親から「勉強しなさい。」と言われたことも殆どない。

 

バブル世代なので、就職は売り手市場、就職活動は1日で終わる。

 

大手生命保険会社を受け内定が決まったが、商社で働いてみたくなった。

 

入りたい企業に面接に行くと、その場で採用が決まるパターンが殆どなので、たくさんの企業を受けてから決める事は出来ない時代。

 

先輩が大阪の総合商社「伊藤萬株式会社」で働いていいたので、その紹介で社長と会う事になった。

 

会ったその日に「君、うちへ来なさい。」と言われたので、当時は若かったので、社長に来なさいと言われたらやはり行くべきだと思い伊藤萬株式会社に就職した。

 

当時は、東証1部、大証1部に上場しており、飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びていたが、私が入社して数カ月後に不正経理が発覚、戦後最大と言われた「イトマン事件」だ。

 

上場廃止となり、翌年には、吸収合併されることになった。

 

会社が合併される日の社内、今日ぐらいは皆仕事を中断して帰るだろうと周囲を見渡したが、普段と変わらず仕事をしている。

 

「日本人っておかしいんじゃないか?」と思った。

 

ただ多くの役職者が退職したお陰で、上司が一人だけになり、比較的自由に仕事ができるようになった。

 

担当は食品、主にエビで、好きなところ買い付けに行き、好きなところに卸した。

 

仕事は順調だったが、3、4年した頃、このままじゃいけない気がしてきた。

 

26歳の時だ。

 

何か資格をとるか、会社を辞めて海外留学しようと考えた。

 

銀行に就職した兄も留学してMBAを取ったので、私もMBAを取る事に決めた。

 

どうせMBAを取るなら、世界一の大学で学びたいと思い、ペンシルバニア大学ウォートンスクールを目指して1年間4時間睡眠で勉強した。

 

あんなに勉強したのは生まれて初めてだった。

 

入学してみると、大蔵省、運輸省、大手企業の超エリート等、本当に頭が良く性格も良い人ばかりだった。

 

とても刺激的な2年間を過ごした。

 

入学して3ヶ月した頃には、就職活動を開始、大学側も率先して手伝ってくれる。

 

帰国後、留学中に採用が決まったゴールドマンサックス証券に入社。

 

ゴールドマンサックス証券では、プライベートバンクに配属。

 

この部署は、当時日本では2人しかいなかったが、アメリカでは400人もの人が働いていたので、これから伸びると思って自分から手を挙げた。

 

各界の富裕層を対象とした部署で、とても学びが大きかった。

 

 

◆毎日欠かさずしていることはありますか?

 

ノートを取る。

 

ノートを縦半分に折り、青いインクのボールペンで全部書き残している。

 

データで残すのではなく、書く事に意味がある。

 

 

◆自分の支えになった、或いは変えた人物・本は?

 

ゴールドマンサックス証券時代のプライベートバンクで出会った、富裕層の方たち。

 

この出会いがなかったら、起業していなかったかも知れない。

 

顧客である富裕層の方たちが、皆、楽しそうに仕事をしているのを見て、私もいつか起業しようと思った。

 

起業家とサラリーマンの大きな違いに気付いたからだ。

 

企業に所属していると定年があり、サラリーマン生活の中盤を超えた辺りから大半の人は定年に向けてカウントダウンを始める。

 

入社したばかりの若い頃は、何歳で結婚して、何歳で家を買い、何歳で部長になって・・・等と希望に満ちたプラスの計算をしていたはずなのに、いつの間にかマイナスの計算になる。

 

しかし、起業家は、いくつになっても楽しそうだし、目標達成に向けて活き活きとしている。

 

しかも目標は、お金じゃない。

 

そんな姿を見ていて、私も枯れない親父になりたい!と思った。

 

 

◆自分の人生を変えたきっかけになった言葉は?

 

言葉にするのが難しいが、決めている事がある。

 

何でも選ぶ時は、一度心を無にして選ぶ。

 

もちろん、データは詳細に取り、とことん調べて考えるが、最終決定する時は、しがらみや損得勘定を抜きにして、瞑想するかのように無の状態になって決める。

 

 

◆人生の転機はいつどんなことでしたか?

 

1、MBA取得のため留学した事

 

これが無ければ、ゴールドマンサックス証券にも入社していないし、富裕層の方から刺激を受ける事もなかっただろう。

 

したがって起業もしていないだろう。

 

留学したのは、大きな転機となった。

 

2、起業した事

 

2013年9月に起業した。

 

47歳の遅咲きではあるが、45歳の時、今の仕事に出会い日本に必要なのは「コレだ!」と思った。

 

もともとアメリカにあったシステムで、今迄も日本国内だけのものはあったが、海外との取引を始めたのは初めてだ。

 

私は、独立と起業の違いは、独立は今迄していた仕事で会社を興すことで、起業は世の中がちょっとでもより良く変わることだと思っている。

 

そんな仕事をずっと探していた。

 

日本に居ながらにして世界中に仕事を発注出来るクラウドソーシングは、今の日本に必要な事と直感した。

 

世界中の人々がインターネットを介して仕事で繋がり、仕事の実績を積み重ねることで更に信頼関係を深める事が出来る。

 

「働き方を変え、世界を一つに」を理念として起業した。

 

 

◆問題、障害或いは試練は?どうやって乗り越えたのですか?

 

大なり小なり、毎日起きている。

 

解決に向けて心がけている事は、とことん向き合い客観的に考えた後は気にしすぎないようにしている。

 

そして、後回しにせず早めに対処することが大事。

 

 

◆夢は?

 

今の会社を大きくすること!

 

子供に親として、社会に歴史を残せるような仕事がしたい。

 

 

ワークシフト・ソリューションズ株式会社

http://workshift-sol.co.jp/

 

 


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