小池統合医療クリニック
院長
医学博士
小池弘人 氏
2014.1.6 10:30
講演会のテーマ
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一般向き
・「ふくらはぎ」から考える健康の秘密
・小池式統合医療健康法 ~遠回り健康法のススメ~
関連業種向き
・統合医療からプラグマティックメディスンへ ~医療を巡る新たな流れ~
・チームワーク医療新時代 ~ジャングルカンファレンスにおける合意と連携~
その他、統合医療の入門的講義、など
◆業種
統合医療
◆子供のころになりたかったものは?
社会科の先生
歴史が好きだから。
また、先生という職業が楽しそうに見えたからだ。
社会科の先生が、通学時の最寄り駅が一緒だったので、寺院や史跡めぐりをしている話を聞いて、「気楽でいいなぁ」と思っていた。
今になれば、先生は生徒の見えないところで忙しい思いをしていることがわかるが、当時は大人の中では楽しそうな職業に見えた。
歴史が大好きだった私の得意教科は国語や社会、将来は社会科の先生になってゆっくりと全国のお城めぐりでもしたいと考えていた。
しかし中学の時、数学の先生から、「文系より理系、特に数学ができる人間が有能だ。」ということを言われた。
とても悔しかった。
そんなに理系が偉いのか?
疑問に思って科学論の本を読んだりして根拠を探したり、授業をきちんと聞いて数学に挑んだ。
数学が得意でなくても、授業さえきちんと聞いていれば成績は上がると思っていたからだ。
ところがそうは、うまくいかなかった。授業を聞いていても数学の成績は上がらなかった。
高校になってからの数学の先生は、細かく授業せずほとんど自習させるという少し変わった方針の先生だった。
高校生の数学程度なら、教科書をきちんと読んで問題を解けば理解できると考えている先生だった。
当時生徒の中での評判はあまり良くはなかったが、わからないところを放課後、聞きに行くと、嫌な顔一つせず丁寧に教えてくれた。
授業に頼らず自分で学習するというコツが身についた。
事実それで成績は上がった。
能動的に考えて、わからないところを解決していく方法が私には合っていたのだろう。
数学の成績が上がると理系の学部が視野に入ってきたので、通っていた高校は、医学部志望が多かったため、「人間」について学べる医学を志望した。
元々「人間って面白い。」と思っていた私は、周囲の影響もあったと思うが理系の中で人に関わることの多い医師を目指すようになった。
今でこそ受験勉強は、医者を目指すなら生物を選択、と言われる時代だが、当時は、生物は医学部に入学してから勉強するので、理系の選択科目は物理を学べ!という風潮があったと思う。
結果として物理や数学を選択することになってしまった。
科学の原理原則から考えると真理はひとつと思われがちだが、社会通念で考えると、真理は一つではない。
色々な人の考えがあり、信念も趣味趣向も多種多様だ。
それと同じで医療も真理は一つではないのではないかと考えている。
これが現在、統合医療の根本は「医の多様性」であると唱えていることにつながっている。
治療方法も、いろいろな意味で危険がないものであれば患者さんが信じるものを取り入れた方が効果的なことが多い。
漢方の好きな人、西洋医学の好きな人、祈祷を好む人、アロマセラビーや食事療法の好きな人等様々。
鍼灸は、昔の人が作った経絡図に基づいて治療を行うが、その経絡には、リンパも血管も神経も目に見えるものは何も通っていない。
しかし、確かに効く。通念上の目に見えるものだけではない、ということを実感する。
だから、この症状にはコレと決めつけないで、「人によって違っていい。」私はそう考える。
ただ行き過ぎないようにしたい。
一つを強く信じることによって他を完全否定してしまうことは怖いこと、バランスが大事。
先程の生物と物理の選択の話ではないが、世の中の風潮は変わるもの。
実際、私は医者になったが、大学で講師もしていたし、余暇を利用してお城めぐりもしている。
子供の頃に夢見た「先生」と「お城めぐり」はある意味で叶ったということになる。
だから、他人の価値観に左右されることなく、自分の好きなものに情熱を傾けることが大切なのではなかろうか。
◆毎日欠かさずしていることはありますか?
本を読む。
寝る前にも読むが、主に通勤電車の中で読むことが多い。
読んでいる中で知りたい事や興味が湧いてくると、次はそれに関連した本を読む。
他人が見ると何の繋がりもないように見える雑多な私の本棚も、私の中では一連の流れで繋がっている。
◆自分の支えになった、或いは変えた人物・本は?
人物:甲野善紀先生
武術家で、かつて野球の桑田選手を再起させた人物。
介護への古武術の導入でも話題となった。
大学5年生の時に講習会を受講した。
大学1年生から合気道を習い始めていたので、愛読していた武術雑誌で甲野善紀先生の講習会があることを知った。
当時、武術について疑問に思っていたことがいくつかあった。
その一つを例に挙げると、武術では、力の弱いものでも強いものを倒せるというが、はたしてそれは本当なのか?ということ。
自分が初心者でまだ知らないだけなのか?実は建前であり本音はそんなことはありえないのか?それとも現実に起こることなのか?
「触れてはいけない」暗黙の了解のようなものがあるのではないか?と、なかなか人に聞けなかった。
そういった疑問が、甲野先生の講習を聴く中で、どんどん答えが自分の中に入ってきた感じがした。
そこで大変躊躇したが、思い切って先生に質問をしたことがある。
そして質問の後、体験させて頂いた。
実際に体験した私は「凄い!」の一言。
その後も甲野先生の道場に訪ねて行って、色々と教わった。
次第に交流も増え、去年(2013年)、先生との共著で「武術と医術 人を活かすメソッド」という本も出版することができた。
甲野先生は、流派を創らない。技の向上を第一の目的とする。
そういうスタイルに影響を受けて、私も現在のクリニックを運営している。
統合医療という様々な医療を取り入れるという、先人が少ない医療をしようとしているので、ある意味孤独だが、甲野先生に、自分で考え工夫した方が実は近道になるという事を教わった。
高校生の時の数学もそうだが、自分で創意工夫することを大事にしている。
本:「武術を語る」甲野善紀著
◆自分の人生を変えたきっかけになった言葉は?
「出来ねば無意味」
厳しい言葉だが、結果を出すことは大事。
クーエの自己暗示のように「出来ると思えば出来る」という考えもあるが、実のところそうは簡単でない。
そうした状況下で工夫をつづけるということが大切。
一方でどこまでが自分の限界なのか己を知ることも大事。
「運命は決まっていて同時に決まっていない」これも甲野先生に教わった大切な言葉。
◆人生の転機はいつどんなことでしたか?
1、 高校一年生の時
自学自習することで数学の成績が上がったことで自分で考える事の大切さを学び、苦手意識を払拭出来た。
2、甲野善紀先生との出会い
◆問題、障害或いは試練は?どうやって乗り越えたのですか?
同じ形のクリニックは無いし、当然マニュアルもない。日々試練だと思っている。
誰もやっていないことをやろうとしているのだから、自分で考え開拓していくしかない。
しかしながら「今ここ」で努力出来るのも、情熱を傾けられる程、好きなことに出会えたお陰だと思う。
◆夢は?
統合医療を特別なものでなくする!
人が治る仕組みは1つではない。「治癒」という現象を本気で考えてみたい。
生きる、死ぬは人に代わってもらうことは出来ないからこそ、医療のせいにしない生き方を自ら選択し、自分なりに生きる。
一人一人が医師や専門家の言いなりではなく、健康を自ら能動的に考えることで、自分で気づき覚悟して選択することが出来る、そんな世の中を期待したい。
小池統合医療クリニック
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