マルチな資格で道を極める「一生懸命」王! 中田孝成氏



株式会社ルート

代表取締役 

中田孝成氏

2012/1/20 1000


中田孝成

 

◆業種

資格・検定構築事業、
コンサルティング、
セミナー企画、
人事制度構築、
フランチャズ構築、
通信講座構築

資格を創るという業界が生まれればと思っている。

どんな資格も誰かが創っている。

2
万種類以上も資格があるなか、資格を創るという部分になぜ、日があたらない
のか?

ルートの認知度が高まれば、資格構築という業界が生まれるのでは、

ライバルが現れて、切磋琢磨できればと思う。

◆子供のころになりたかったものは?

新幹線の運転手

小学校の卒業文集を書くときに考えた。

理由は、当時一番早い乗り物だったため。


◆毎日欠かさずしていることはありますか?

1、毎日4時間勉強している。

今も、神戸大学法学部 博士課程の大学院生であり、更に博士号取得のためハイレベルの大学院を目指している。

学ぶからには最高の知識を持った人から学びたい。

例えば、「この法律は何のために作ったのか?」等、作った人に聞いてみたいと思う。

なぜならば、理由がわかれば対応策を考えられるからだ。

社会人になってから、資格の必要性を感じ、法科大学校で学び司法試験を目指した。

その最中に、保険のつもりで受けた行政書士の試験に合格。

行政書士として開業しながら学び続けている。

弁護士にしても、行政書士にしても私たちの職業は、「知識が仕入れ」と心得ているからだ。

更に、専門知識に加え、関連した知識がなければわからないことが多くあることを知った。

知識がなければ損をしてしまう。

だから、うちは他でどうにもならなくなった人が多く相談に来る。

また、法律用語で書かれた契約書や社内規定なども、口語体に訳して提供することもできる。

広く深く、学び進めた結果だ。

今は、臨床心理学と仏教学も、大学の聴講生として学んでいる。

心理学は、裁判で負けた人に対するメンタルケアのため、仏教は弘法大師と親鸞の作ったルールのルーツを紐解きたかったからだ。

「一生勉強」が当たり前!と思っている。


2、スポーツジムに通って健康管理をしている。


◆自分の支えになった、或いは変えた人物・本は?

人物:どの分野でも長けた人の話は得るものがある。

出会った多くの人から学んだ。

様々な分野で活躍している人の話を聞くと、自分は何が出来て、何が出来ないのかを知ることができる。

納得するけど出来ないことがたくさんある。

例えば、朝5時に起きている人がいて、本当に良い事だ!と思っても自分には出来ない。

己を知ることが大事だと思う。

本:年間365冊以上は読む。

武将ものは、山岡宗八著のものが好きで、今は徳川家光を読んでいる。

家光に限らず、武将たちの考えを読み解くのが面白い。

特に感じるのは「発言の重み」だ。

昔は、「一言」でお家断絶になるなど生死を分けることになった。

自分だけでなく、子孫にまで多大な影響を与えてしまう恐ろしさがあった。

だから、常に相手にどう伝わるかを考えていたし、自分の感情や考えで発言することはない。

そういうこと等、本から学び仕事に活かしている。


◆自分の人生を変えたきっかけになった言葉は?

「一生懸命」

普通、一生懸命やっている人が失敗しても怒らない。

逆に、それでも怒るような人とはお付き合いしたくない。

ひとつの指標にもなる。


◆人生の転機はいつどんなことでしたか?

阪神淡路大震災

自宅マンションが倒壊した。

仮設住宅には入らず、妻子と共に友人宅を転々と世話になった。

どの友人宅にいっても、ご馳走を出してくれるものだから「震災太り」をした程だ。

言葉にならない程、感謝している。

ただ、被災者を過保護にし過ぎてはいけないことを震災から学んだ。

支援はどこかで終わるのだ。

そのことをわかっていないとダメな人間になる。

そういう人を何人か見た。

また、震災にあって、資格の必要性を強く感じた。

例えば、皆が仕事を失った中でも、クレーン車の資格を持っている人は引く手あまただ。

本気で、資格取得に向けて準備を進めるきっかけになった。


◆問題、障害或いは試練は?どうやって乗り越えたのですか?

5年前に会社が倒産しそうになった時。

震災2年後、サラリーマンを辞め、資格取得のため法科大学校に進学。

行政書士として開業しながら勉強した。

卒業を迎え、さあ司法試験!という時、激しい頭痛に見舞われた。

原因は、脳内出血。

1ヶ月の入院を余儀なくされた。

退院後は、失語症になってしまった。

その上、毎晩の激しい頭痛に半年間も悩まされた。

自分の名前もかけなくなってしまう程。

銀行融資が決まっていたので、契約書は名紙を見ながらサインをしたため、定規
でかいたような文字になってしまった。

この半年間は、とにかく治療に専念し痛みに耐え抜いた。

この間に考えたのは、「知識は運じゃない!」ということだ。

試験の合否は、ある程度「運」が関係している。

自分が勉強したところだけが出れば合格するし、逆に、物凄い勉強量で挑んでも不得意分野だけが出題されたら落ちるだろう。

一生懸命に勉強した知識は、運だけではどうにもならない強みになるということだ。


◆夢は?

早期リタイア!

今は24時間会社のことを考えているので、できれば55歳くらいで引退したい。

水中写真が趣味で、ダイビングのインストラクターの資格も取得している。

引退後は、世界中の海を撮影して周りたい。

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